

国家資格 【柔道整復師】 国家資格 【あん摩・マッサージ・指圧師】 FDMアジアンアソシエイション会員
昭和52年 北海道旭川市生まれ 平成元年 札幌市立大谷地東小学校卒業 平成4年 札幌市立厚別南中学校卒業 平成7年 札幌啓成高等学校卒業 平成13年 日本指圧専門学校卒業 平成13年から 東京の日本オステオパシー学会でオステオパシーを学ぶ 平成11年〜16年 東京都荒川区の清水先生の下で5年間の臨床経験を積む 平成16年 札幌に帰郷して『まことオステオパシー治療院』を開業 平成20年 ワイキキで行われたハワイオステオパシー学会による「FDMレベルTセミナー」を受講 平成25年 北海道柔道整復専門学校卒業 平成25年 『まことスポーツ整骨院』に名称を変えてリニューアル開業
尾てい骨を骨折した時に起きる症状とは?
尻もちをついた後に「尾てい骨が痛い…」と感じることはありませんか?
このページでは、尾てい骨骨折の典型的な症状と、整骨院に来院される方に多い特徴を解説します。
尾てい骨骨折の主な症状一覧

- @ 座ると激痛が走る
- A 長時間座れない
- B 排便時に痛みが増す
- C 打撲跡は見えないが、ズキズキする
- D 立ち上がる時に響く
- E 歩くと違和感がある
尾てい骨骨折の一般的な症状と見分け方
尾てい骨は背骨の最下部にある小さな骨で、尻もちなどで簡単にヒビや骨折が生じる部位です。
一般的に以下のような症状があれば、尾てい骨骨折の可能性が疑われます。
- 座ると強い痛みを感じる
- 立ち上がる動作がつらい
- 排便時に痛みが響く
- 外傷が見えないが痛みが続く
- 歩行時にも違和感がある
中には、打撲や打ち身と勘違いしてそのまま放置してしまう方も少なくありません。
特に階段からの転倒や、凍結した道での尻もちが原因の場合、骨折やヒビのリスクが高まります。
整形外科で「骨折の疑いあり」と言われたあと、
「痛み止めと湿布しか処方されなかったけど、このままでいいのかな?」と心配になって来院される方が多いです。
中でも、
- ・座る時間が長い仕事の人(事務・看護・ドライバーなど)
- ・長期的に骨盤周りが硬い人
- ・スポーツでケガをした人
は、骨折自体よりも“その後の動きの制限や違和感”で生活に支障が出ることがあり、
整骨院では尾てい骨への直接施術ではなく、骨盤の動きや腰部・股関節の調整を行うことで改善につなげるケースが多く見られます。
打撲・ヒビ・骨折の比較
症状・状態 | 打撲 | ヒビ(不全骨折) | 完全骨折 |
---|---|---|---|
座ったときの痛み | 軽い?中程度 | 中?強い | 強い・座れないことも |
立ち上がるときの痛み | ほぼなし | 違和感あり | 痛みでゆっくり動作 |
レントゲンでの診断 | 異常なし | うっすら線が入る | はっきり骨のズレあり |
回復期間の目安 | 数日?1週間 | 1?2ヶ月 | 2ヶ月?3ヶ月 |
痛みが強い・長引く場合は、まず整形外科でのレントゲン診断を受けたうえで、
整骨院での骨盤まわりのケアや生活指導を組み合わせると、回復がスムーズになるケースが多いです。
整形外科と整骨院の違い|尾てい骨骨折時の通院選び
尾てい骨の痛みが続くと、「整形外科に行くべき?それとも整骨院?」と悩む方も多いはず。
それぞれの役割と通院タイミングの違いを知っておくことで、適切なケアを受けられます。

整形外科と整骨院の役割の違い
項目 | 整形外科 | 整骨院 |
---|---|---|
対応者 | 医師(国家資格) | 柔道整復師(国家資格) |
主な目的 | 骨の診断・治療・痛み止めの処方 | 骨盤や周辺のバランス調整・動作指導 |
検査機器の有無 | レントゲン・MRIあり | 検査機器なし |
初期の判断力 | 骨折の有無をレントゲンで明確に診断可能 | 骨折の可能性がある場合、整形外科受診を案内 |
痛みへのアプローチ | 薬物療法が中心 | 手技・動作改善で回復を促す |
整形外科での対応と通院の流れ
整形外科と整骨院は、それぞれ目的が異なるため、痛みの状態に応じて使い分けることが大切です。
まず、骨折している可能性がある場合は、必ず整形外科を受診しましょう。
レントゲン検査によって、骨にヒビやずれがあるかどうかを正確に診断してもらうことができます。
整形外科では基本的に、
- レントゲンによる検査
- 痛み止めや湿布の処方
- 経過観察
というのが主な流れになります。
整骨院に来られる方の多くは、すでに整形外科で診断を受けており、 「でも日常生活がつらい…」「この違和感、治るのかな?」と不安を抱えている方です。
整骨院では、
- ・骨盤・腰部の動きの癖を見直す
- ・痛みに配慮した動作指導
- ・間違った座り方・姿勢の改善
など、“回復を早めるための生活サポート”を行うのが役割になります。
とくに痛みが長引く方には、骨そのものよりも周囲の筋肉や動きの制限が原因になっているケースが非常に多く、整骨院の得意分野です。
ケース別・おすすめ通院フロー
状況/症状 | おすすめの通院先 | 理由 |
---|---|---|
尻もち後、強い痛みが続いている | 整形外科 | 骨折の有無をレントゲンで確認する必要があるため |
骨折と診断された後、日常生活で痛みが残る | 整骨院 | 骨盤の動きや周囲の硬さを調整し、痛み軽減を図る |
排便時や立ち上がりで痛みがあるが、レントゲンに異常なし | 整骨院 | 骨以外の可動域・筋緊張が原因の可能性が高い |
痛み止めを飲んでも効かず、長期間続いている | 整骨院+整形外科の併用 | 原因を再確認しつつ、日常の動作改善に取り組むのが効果的 |
骨に異常があるかどうかの“診断”は整形外科、
痛みの根本改善や動作指導は整骨院。
痛みが長引いているなら、両方を上手に使い分けることが大切です。
自然治癒を促すために整骨院でできること
尾てい骨骨折は手術を伴わない自然治癒が基本。
でも、その過程で「痛みが長引く」「日常動作がつらい」と感じている方に対して、整骨院ができることは少なくありません。

整骨院でできる尾てい骨骨折後のサポート内容
- 🛌【安静姿勢の指導】:座り方や寝方の工夫で痛みを軽減
- 🏃【可動域の調整】:骨盤まわりの可動域を整えて回復を促進
- 💆【筋肉の緊張緩和】:お尻・腰の硬さを緩めて圧力分散
- 📚【生活動作のアドバイス】:トイレ・立ち上がり・座る動作の負担を軽減
自然治癒を妨げる要因と整骨院でのアプローチ
尾てい骨の骨折は、数週間?数ヶ月の自然治癒を待つ形が一般的ですが、その間に周囲の筋肉の緊張や姿勢のゆがみが悪化し、痛みを長引かせるケースが多くあります。
整骨院では、医療機関のように骨の処置はできませんが、「回復を妨げる要因」にアプローチすることで、自然治癒のスピードを上げたり、痛みを軽くする生活習慣の工夫を提案する役割があります。
実際、整骨院に来られる方の多くはこう話します:
「痛み止めでごまかしてたけど、長くて…。生活で何を気をつけたらいいかわからなかった。」
整骨院では、
- 尾てい骨に直接負担をかけない座り方
- 横向きでの寝方やクッションの使い方
- 骨盤をゆるめる軽い調整やストレッチ
など、“自分で回復を促せる行動”を一緒に見つけていきます。
また、尾てい骨の痛みは「一度よくなってもぶり返す」ことも多いため、根本的な骨盤の使い方を整えることが、長期的な再発予防につながります。
よくある症状と整骨院のサポート例
お悩み・症状 | 整骨院での対応例 |
---|---|
長時間座っていると痛む | ドーナツクッションの活用、座位姿勢の調整法を指導 |
排便時に痛みが走る | 骨盤の傾き調整、骨盤底筋への負担軽減を意識した体勢指導 |
朝起きると腰と尾てい骨まわりがこわばる | 起床時ストレッチ指導、腰部の緊張緩和 |
痛み止めが効かず、常に違和感がある | 骨盤のズレ・可動域制限に対する施術 |
整形外科では「もう少し様子を見て」と言われ不安 | 回復の過程や注意点の説明+ケアプランの提案 |
尾てい骨骨折は“放っておけば治る”と思われがちですが、
日常生活の工夫や身体のケア次第で、痛みの長期化を防ぎ、回復を早めることができます。
日常でできる!尾てい骨の痛みを悪化させない工夫
尾てい骨骨折は自然に治るとはいえ、「何もしない」わけではありません。
日々の動作や姿勢によって、治りを遅らせる行動を無意識にしてしまっている人も。
悪化を防ぐコツは、「動き方・座り方・食べ方」の3つを意識することです。

尾てい骨の痛みを悪化させない3つの習慣
- 🪦 座り方:柔らかいクッション or ドーナツ型クッション
- 🛌 寝方:仰向けは避け、横向き or うつ伏せ
- 🍴 食生活:便秘対策として、食物繊維・水分・発酵食品を
尾てい骨への負担を減らすための工夫
尾てい骨の骨折で最もつらいのは「座るとき」「立ち上がるとき」の痛みです。
これは、体重がダイレクトに尾骨にかかるためで、姿勢の工夫が重要です。
また、排便時のいきみや、便の硬さによる内部からの圧力も尾骨に影響を与えるため、便通を整えることも回復には欠かせません。
とくに長期化している方は、「傷が悪い」のではなく「生活で負担をかけ続けている」ことが原因のケースもあります。
尾てい骨の痛みで悩む方に共通するのは、
- 座り方がわからない
- 気づいたら無意識に悪い姿勢になっていた
という声。
整骨院では、どんなクッションを選ぶか、どの角度で座れば負担がかからないか、寝返りの仕方やマットレスの固さまで、日常動作のクセを見直すだけでも、「痛みの戻り」が減ったと実感される方が多いです。
尾てい骨骨折時に意識すべき日常行動まとめ
行動の場面 | 工夫のポイント |
---|---|
椅子に座る | ドーナツクッション使用/硬すぎる椅子は避ける |
寝るとき | 仰向けは避け、横向き or うつ伏せ/低反発より硬めの寝具が◎ |
排便時の習慣 | 長時間トイレに座らない/便を柔らかく保つために食物繊維+水分補給 |
日常の移動や動作 | 急に立ち上がらない/重い荷物を避ける |
食事の内容 | 発酵食品・野菜を増やす/カルシウムやビタミンDを意識する |
痛みをぶり返さず、少しでも早く回復するためには、
毎日の小さな習慣の見直しが、最も効果的な「治療」になるのです。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 尾てい骨骨折は自然に治ると聞きましたが、本当に治療しなくても大丈夫ですか?
- A. 基本的には自然治癒するケースが多いですが、「座ると激痛」「歩行が困難」「排便がつらい」などの症状が長引く場合は、放置せず整骨院や整形外科で適切な処置を受けることが望ましいです。生活動作の指導だけでも、回復が早まることがあります。
- Q2. 尾てい骨の骨折かどうか、自分で判断できますか?
- A. 転倒や尻もち後に「座ると痛い」「体を動かすとピリッと響く」などの症状がある場合、尾骨の骨折や打撲が疑われます。自己判断は難しいため、レントゲン検査ができる医療機関や整骨院での評価をおすすめします。
- Q3. 座るときのクッションは、どんなものがよいですか?
- A. 痔の方が使うようなドーナツ型のクッションや、柔らかく尾骨を避けて支える形状のものが推奨されます。座面の硬さや椅子の形状によって合うタイプが異なるので、実際に使ってみて痛みが軽減するか確認することが大切です。
- Q4. 痛み止めや湿布だけで本当に回復しますか?
- A. 痛みの緩和には有効ですが、日常動作の見直しや筋緊張のケアを併用することで回復が早まります。とくに、骨盤周囲の筋肉が緊張している方は、整骨院でのアプローチが有効なこともあります。
- Q5. 骨折後のリハビリは必要ですか?
- A. 骨折自体に直接のリハビリは不要ですが、骨盤や背骨のバランスが崩れてしまっている場合は、全身のバランス調整が回復の近道になります。慢性的な痛みが残る方は、筋膜調整や姿勢指導などが効果的です。
この記事のまとめ
尾てい骨骨折は外からは分かりづらいため、打撲と勘違いしてそのまま放置されるケースも少なくありません。しかし、「座ると痛い」「排便がつらい」「立ち上がりが響く」などの症状がある場合、単なる打撲ではなく骨折やヒビの可能性があります。
まずは整形外科でレントゲン検査を受け、診断を明確にすることが第一歩。その後の違和感や動作のつらさには、整骨院での骨盤ケアや生活指導が効果的です。日常の姿勢や座り方を見直すだけでも、痛みの改善や再発予防につながります。
尾てい骨の違和感、放置せずにまずはご相談ください
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