クラシックバレエによるケガの特徴
- スポーツとは違いますが、当院に来てくれる患者さんが多いので書いておきます。
- バレエは、クラシックバレエ、モダンバレエ、コンテンポラリーなど4種類に分かれる。
- 笑顔で踊っていますが、もの凄く身体に負担がかかることをしているので、ケガは多いです。
- 筋肉量、柔軟性、表現力、美しさなど様々なものが求められるので、バランスが大変です。
- ケガのほとんどは、腰から下半身です。そして大体オーバーユース(使い過ぎ)によるものです。
クラシックバレエで多いケガ
- アキレス腱炎…常につま先立ちのことが多いため、バレリーナは誰しも一度はこれに悩む人が多いようです。オーバーワークが原因です。
- 長母趾屈筋炎…アキレス腱の内側の前方、内くるぶしの下あたりに痛みが出ます。原因はアキレス腱炎と同じです。この痛みはバレリーナ特有のケガと言ってもいいほどです。重症例になると手術する方もいます。
- 足首捻挫…跳んで着地をした際に捻ってしまう方が多いです。
- 腰痛…腰を反らし過ぎてしまうため、重症になると腰椎分離症や腰椎すべり症になってしまう方も多いです。
- 足のばね指…バレリーナに会って初めて診ました。結構多いみたいですが、慣れてしまう方も多いみたいです。
- 股関節痛…程度が様々です。足が挙げられないほど痛む人もいるし、痛みを抱えながらずっと続けている人もいます。
- 膝関節痛…上述したケガほど多くはないですが、捻ったり使いすぎたりで傷めてしまう人がいます。
- 有痛性外脛骨・三角骨障害…足首周囲に”過剰な骨が出来てしまう疾患”です。足首周囲の筋肉の使いすぎで、骨を引っ張ってしまうことで起こります。バレリーナはこれに困っている方がとても多いです。