バレーボールによるケガの特徴
- 当院は、有名高校のバレー部のトレーナーもやっていたおかげか、実業団をはじめ、高校生、中学生などバレーボール選手が多く来院されます。
- バレーボールはコンタクトスポーツではないですが、経験上最も全身をくまなくケガが多いスポーツだと思います。
- 特に多いのは、使い過ぎによる膝のケガと足首捻挫です。
バレーボールで多いケガ
- 足首捻挫…バスケットボールと1、2を争うレベルで足首捻挫は多いです。ブロックやスパイクの着地時に他の人の足を踏んで捻ってしまうケースが多いです。
- オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)…オスグッド病も全スポーツ中1、2を争うくらい多いです。小学6〜中学1年生に多い。膝の下の骨が痛くなります。
- ジャンパー膝…オスグッド病と同じ原因でジャンパー膝もなりやすいです。なりやすい年齢などはないです。使いすぎが原因です。
- シンディング・ラーセン・ヨハンソン病…オスグッド病と同じ理由で、膝のお皿の下側が痛くなるケガです。
- シンスプリント…シンスプリントは全競技中最も多いと思います。矯正には痛みを伴いますが、よく治ります。放っておくと結構な確率で疲労骨折になるので厄介です。
- 腓骨筋腱炎…当院ではむしろバレーボール選手以外では、ほとんどお目にかかりません。独特な足の使い方をするのかもしれません。
- 肉離れ…太ももやふくらはぎなどはもちろん多いですが、バレーボールの特徴として、腹筋の肉離れをたまに見ます。スパイク時に腰を反らして思い切り腹筋を使う際に起こります。
- 膝関節捻挫…重症例だと前十字靱帯損傷、内側側副靱帯損傷、外側側副靱帯損傷なども結構あります。
- 肩関節捻挫…サーブ、レシーブ、スパイク、ブロックなど全てのアクションで肩関節は傷めてしまう可能性があります。
- 肘関節捻挫…野球肘と同じく内側側副靱帯を傷めることが多いです。
- 突き指や指の捻挫…最も多いのはブロック時に1〜2本の指だけ当たってしまって傷めるケースです。
- 腰痛や背部痛…スパイク時に腰や背中の筋肉を一気に使う時に、ぎっくり腰や背中の痛みを起こすことが多々あります。